印刷会社のお仕事~その2

著者校正が終わると、お客から指示された順番で全体を通して目次を作製。また表紙も作製して、ページ数によって背厚を決めたりもします。そして編集長若しくは編集事務員の最終確認を経て印刷という流れになります。


印刷会社の編集はこのように印刷までの段取りをつけるのが主な仕事です。そのためにはメールや電話でお客とやり取りするのはもちろん、投稿者や、時には外注先のデザイン会社などいろいろな人と段取りを調整します。もちろん社内でも組版担当者、画像担当者、入力担当者とのスケジュール調整は欠かせません。繁忙期などは組版作業が遅れがちでお客から急かされるというのもしょっちゅうです。


と、書くと難しそうな仕事に見えるかもしれませんが、基本的には雑務がほとんど。責任感と注意力があれば、それほど難しい仕事ではありません。ただ、基本的に受動的な仕事なので、やりがいという面ではそれほど高くはないと思います。


しかし、「史迹と美術」については違います。「史迹と美術」の印刷については私の会社で請け負ってるので他の仕事と同じように進めますが、私はいわばお客の側でもあるので、編集に能動的に関わっていきます。もちろん原稿を依頼したり、表紙の拓本を依頼したり、他人頼みではありますが、私がやらなければ雑誌が完成しないという恐るべき責任も負わされてます(笑)。


つまり責任の分もやりがいがあるということです。しかもただの同好会誌ではありません。石造美術研究の老舗であり、創刊90年もの伝統ある雑誌です。最近は会誌にも書いているように、投稿数がかなり減少しております。時には私自身が拙い原稿を書いたりもしておりますが、まだまだ書けることは色々あると思います。


最後は印刷会社のお仕事から脱線してしまいましたが、歴史的建造物や仏像、仏教美術等に興味のある方でまだ史美会の会員でない方々には是非会員になっていただいて、歴史ある「史迹と美術」の執筆陣に加わっていただきたいと思います。また編集者も不足しておりますので、将来は編集も担える若手の方々にも是非入会していただきたいと思います。ただし、編集者と言ってもボランティアでお金は貰えませんが(笑)。

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