今日の宝篋印塔 明王院宝篋印塔

今日の宝篋印塔は滋賀県大津市葛󠄀川の明王院宝篋印塔。私の実家の旧志賀町から車で30分ほどです。川勝政太郎主幹の日本石造美術辞典には「地域は大津市であるが、まことに僻遠の地である。」と書かれています。また「京都からは「京阪三条」からバス利用。洛北大原を経て途中峠を越え、花折トンネルを通って安曇川上流の渓谷に入る。」と書かれており、ここまで辿り着くのに相当の苦労があったことが偲ばれます。

同書によると「近江の鎌倉後期後半の形式の先鞭をつけた古い例」とのこと。
基礎側面は輪郭を巻き、格狭間を作っている。上端は複弁反花。
塔身は蓮座上の月輪に金剛界四仏の種子が薬研彫りされている。
笠は下二段、上六段。隅飾りは二弧輪郭付きで素面。

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