今日の石塔 明泉寺五重塔

今日の石塔は石川県鳳珠郡穴水町字明千寺の重要文化財、明泉寺五重塔です。石灰質細粒砂岩(前波石)製。鎌倉時代中期。総高678.2センチ。
軒裏には隅木・二重繁垂木が刻出されている。
地上に低い切石二段の基壇を据え、その上に大きい複弁反花座を設け、基礎は低平で側面二区の壇上積み式とし、初重軸部は板石を三方に囲んで、側面には板扉型が作られる。
内部には鎌倉時代の金剛界大日坐像が安置されている。
長い年月倒壊破損していたのを、昭和45年11月に修理復興が完了した。
四重目、5重目の軸部、五重目屋根、相輪は新補。全体に木造塔を模した丁寧な作で、石川県には他に同式のものがあるが、全国的に見て稀に見る精巧なものである。
参考文献:川勝政太郎「日本石造美術辞典」

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