今日の宝篋印塔 市村会所宝篋印塔(愛荘町 市)

鎌倉時代後期 高さ140センチ 花崗岩製

相輪を欠失しているためか、別の部材が載せられている。

基礎側面は壇上積式に作り、四方とも格狭間内に蓮文様を彫出する。三茎蓮が三面、一面は散蓮華二片とし、近江の石塔の特色がここに見られる。基礎上と笠下は各二段とし、その間にある塔身は蓮座上の月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする。笠上は通常の六段、隅飾は輪郭付きの二弧。隅飾り内には蓮座上の小月輪を浮彫し、八面とも「ア」の梵字を刻む。

(『日本石造美術辞典』川勝政太郎より)

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